母語

昨日は「うるう日」でした。
たった一日ではあっても、いつもの2月より気持ちゆとりがあったような、そんな気がします。
2月はいつも「ここ〜そとない」(せわしない)のですから。

今、ふっと「ここ〜そとがない」と言う言葉が出てきたのだけど、子どもの頃よく耳にした言葉です。子どもの頃は標準語だと思っていたけれど、どうやらそうじゃないみたいね。
出雲弁に「ここーそどがね」というのがあるようですが、実際に、米子や境ではあまり聞いたことないですね。母や伯母、糀町2丁目界隈での共通語だったのかしら?

もひとつ、母だけが使っていた言葉に「ばさける」(ふざけてさわぐこと)というのもあったわね。
子どもの頃、姉と二人で大騒ぎして遊んでいると、「ほら、またあんまりばさけるといけんよ」と言われたものです。
もしかして父も使っていたかなあ?けれどやはり「米子弁」ではなさそうだ。こちらの方言なら「つばえる」というのが正当な気がするしね。
福井弁に「あばさける」というのが同じ意味で存在するとのこと。福井と何かご縁があったのかしらね。
私とお姉ちゃん、姉妹の間でのみ成立する「会話(言葉)」は、決して他の人には理解できないニュアンスを伴いつつ互いの心に残り続けることでしょう。

同じように、近頃夫が突如意味不明の言葉(おそらく浜弁)を発することがあります。
子どもの頃によく聞いていた言葉なのでしょう。
何十年も使ったことも聞いたこともないのに、突如口をついて出てくる。
「分かる?」って聞かれてもねえ・・・、私にとっては外国語並みに理解不能。
ばあちゃんでさえ「ようそげな言葉覚えちょったなあ〜」と感心するほどなんだから。
え〜っとね、この前は「つぼこう」って言ったと思う。
「つぼこうに入る」(正式には「つぼこうにひゃーる」と発音するようです)
「???、つぼにはまるってこと?」
「ブッブー違います。」

私たち、母語は日本語ですけれど、互いの家族が日常で交わしていた地言葉(方言)こそが身体と心にしっかりすり込まれた母語なんでしょうね。
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Commented by サンデーKU at 2012-03-01 23:35 x
方言ネタにはすぐ食らいつくKUです。
私んとこでは「ここ〜そどがにゃ」ですが、ほとんど使いません。「心騒動」と書くかなって思ったりもしたけど「ない」がつくと意味が違ってくるかな?
当地と北陸は言葉がつながってるようです。たとえば「だら」は金沢でも日常会話に使います。「ほんなだらな = そんなアホな」という感じで。日本海沿岸交流の関係でしょうか。
「つばえる」は ”つばえ” の動詞。カエルや兎や猿が戯れる『鳥羽僧正の鳥獣戯画』=鳥羽絵=とばえ=「つばえる」、だそうですよ。
「つぼこうにひゃーる」、分かりません。
このごろオカーさんが「さんだがない(にゃ)」を時々使います。年なりに・・・。
Commented by coco-an at 2012-03-03 09:32
KUさま
「心騒動」、すごくぴたっと来ますね。ホント、そんな感じですもの。

「つぼこうにひゃーる」は、水に潜ることを言うようです。夫とばあちゃんの間でのみ通じ合う言葉です。大きなおじいさんが、「これ、のぶ(夫このと)が風呂からまだあがらんが、つぼこうにひゃいっちょ〜だにゃか、ちょっこし見てこい!」と再々言われたということです。

我が家もこの頃「さんだがない」。
更に私の頭の中も、答えのでない考え事、難問山積で「さんだがない」。
by coco-an | 2012-03-01 08:58 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(2)

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