メディアとの付き合い方

こども未来ネットワークのメンバーは、「子どもとメディア」に関する講座を開催する上で「メディアを悪者にしない」という共通認識を持っている。
しかし、どんなに優しく語りかけても「やっぱり、テレビやDVDを見せるのは良くないこと」というメッセージとして伝わってしまうのも事実。
なので結果的に「見せる親はダメな親、見せないで過ごせる親は理想的」という意識を植えつけてしまっているのではと、少々案じてます。
もちろん子どもにはテレビをはじめとした電子メディアは必要ないと思っている。相手が乳児であれば「百害あって一利無し」だと断言したりもする。
けれど、テレビつけっぱなしの中でさえ、子どもはたくましく育って行くのだ。
爺ちゃん婆ちゃんが一日中テレビをつけていて赤ちゃん期からテレビ漬け、という悩ましいご家庭も多いことだろうが、そういうご家庭では、テレビの音を雑音としつつも豊かなコミュニケーションがあり、子どもへの豊富な人的関わりがあったりするわけで、さほど案ずることはない。
ただし、気をつけなければならないのは、テレビ育ちは知らず知らずのうちに日常を受動的に過ごしてしまう傾向がある。だから、電子映像メディア以外のおもしろいもの、おもしろいことをしっかり体験できる場を家庭の中にもつくってやることが必要。
子どもは本来、興味の対象にまっしぐら、みたがり・やりたがり、の人たちです。モニターの中で繰り広げられる出来事で満足できる人たちではないはず。
自らが考えたこと(イメージ)が「できた」という喜びを、積み重ねていくこと。それをサポートしてあげることが、メディア漬けの日本の家庭には必要なのです。
テレビを見せることに罪悪を感じるのであれば、「見せない」努力より、「もっとおもしろいこと・うれしいこと」に誘ってみることを試みて欲しいなあ。

メディアの講座の後の質問タイムには、いつも大切なことに気づかされる。
講座をワークショップ形式にした方がいいのでは、と近頃考えている。
[PR]
by coco-an | 2013-01-17 08:57 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : http://cocoraku.exblog.jp/tb/17638006
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by とん at 2013-01-17 21:59 x
テレビは悪いものでしょうか。

成長していくに従い、世の中には誘惑がいっぱいあります。
その誘惑を、自身で選択できる能力を身に着けさせるのが親としての役目ではないかと考えますが。。。
Commented by coco-an at 2013-01-18 22:04
とんさま
少なくとも乳幼児にとって「良いもの」とは言えない、と私は考えています。
Eテレなど、幼い子どもにふさわしい番組を丁寧につくっているなあと感心しますし、子どもの知的好奇心をくすぐる要素がふんだんに用意されていたりもします。
しかし、気づけば数時間その面白いテレビに子守りをさせていた。という現実があり、保育園への送り迎えの車中でDVDは当たり前、といった状況があるわけです。
親の役目に気づいていない親たちに育てられる子どもが少なからずいるということを考えると、テレビからはじまるメディアとの関わり方に、少なからず苦言を呈する必要があるのではないでしょうか。

テレビ好きの私が言っても説得力に欠けますけれど・・・ね。
Commented by wkikyoko at 2013-01-19 13:58
見せない」努力より、「もっとおもしろいこと・うれしいこと」に誘ってみる~って、とってもわかりやすいし、やってみようって思えるんじゃないかしら。
Commented by coco-an at 2013-01-21 08:47
あそびっこさんへ
「見せちゃいけない」って、変に力むと逆効果な気もするのですよね。
大人の方が「面白いこと」の引き出しをいっぱい持っているかどうか、または「面白がれる」こころを持っているかどうかが問われるのですが・・・。