カテゴリ:庵主ひとりごと( 846 )

言葉を失っていく人

携帯ショップでの出来事。
思わず注目してしまう私がおかしいのかも知れないが・・・。

30代の男性がひとり、お店に入ってきた。
店内を見渡す風もなく、まっすぐにディスプレイしてある携帯電話を手に取り試す彼。
新米店員が慌てて駆け寄る。
「今日はどういったご用件でご来店されましたでしょうか?」と尋ねる。
男性は店員を見ることなく、携帯の操作を続けつつ
「機種変」と一言。
店員はその男性の背後から更に問いかける。
男性客はとても体格がよく、店員はとても小柄、なのでお客のお尻に向かって話しかける風でアル。
「お求めの機種等、すでにお決まりでしたらお伺いしてもよろしいですか?在庫の確認のみさせていただけたらと思いますので。」
男性はその間も店内を移動し、展示してある携帯電話を手にとって見ている。
店員はまるで金魚の糞の如く、男性の後ろを追いかけつつ話しかけている。
「最新の」
男性の一言に店員は
「あ、でしたらこちらですね。」と最新モデルをすすめる。
最新モデルを手に取り、チェックし始める男性。
「では、ひとまずアンケートにお答えいただいて、15分くらいお時間いただくと思いますが、その後にお手続きさせていただきます。」
男性の横からアンケート用紙を差し出し、記入を促す。
さらに、アンケート用紙を受け取る男性客に向かい
「よろしければ、あちらの席の方でご記入下さい。」と背後から手をヒラヒラさせる店員。
男性客は黙って椅子へと向かい腰を下ろした。
その間、この二人が向き合うことは一度も無く、男性の放った言葉は、「機種変」「最新の」のふたつ。

映画やドラマのシーンのようだ。
そう思いつつ、「それでいいの?」という気持ちがむくむくしはじめる。
これから先、会話というものが、成り立たない時代になっていくのではないか。
対面コミュニケーションを必要としない人がすでに生まれつつあるのでは?
最終的には言葉さえ失って、それでもスマホを介して意思の疎通が出来る、そんな人々が増えていくのかも、と恐ろしくなった。

男性客が、ただの恥ずかしがり屋であればいいのだが・・・。







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by coco-an | 2017-04-27 08:49 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(2)
「いよいよ入院したわ」と、明け方に息子からメール。
やっぱり・・・。
おむつなし育児の会、お休みにしておいて良かった〜。
何だか予感がしていました。
ばあちゃんが起きてくるまでに洗濯、お昼の用意・・・などなど一通りすませ、夜に予定していた「わらべうた研修会」の資料印刷を誰かに任せることも考慮しつつ、バタバタと慌ただしい朝。
ばあちゃんが朝ご飯を食べはじめたのを見届けると、それっ!とダッシュ、病院へと向かいました。
道中、「あいたた・・・」何故だか私までお腹が痛くなる。

病院に着くとお嫁ちゃんは陣痛の真っ最中、助産師さんに腰をさすってもらっています。
「もう少しここで頑張りましょう。」
そう言われ、今度は息子とバトンタッチ、パパがしっかりとママを支えます。
お昼まで、と言う時間制限付きの休みをとったパパ、なんとか出産に立ち会えそう。
「パパがいるうちに生まれてくるんだよ〜」
お腹の赤ちゃんにみんなで言い聞かせる。
夫婦二人で頑張るっていいなあ〜、ばあばには二人がとてもまぶしく見えたよ。

その後順調にお産は進み、お昼前に無事赤ちゃんが生まれました。
分娩室の外に響く元気の良い産声。
近くにいた看護師さんと思わず顔を見合わせガッツポーズ。
おめでとう!ようこそ、赤ちゃん。

しばらくして、パパが分娩室から出てきた。
おつかれさま、おめでとう。
やがて、きれいにしてもらいバスタオルにくるまれた我が子をパパが初だっこ。
「すごいねえ〜赤ちゃんって」
「さっき初めて呼吸を始めたんだよねえ〜」
ばばとパパとで赤ちゃんをしばし見つめる。

出産からおよそ3時間後、ママがお部屋に戻ってきた。
おめでとう。
おつかれさま。
がんばったね。
どんな言葉も何だか足りないように思える。
すごいなあ〜、お母さんって。
自分もかつてそうだったのだけど、ただただ「すごい」と尊敬するほか思いつかない。
静かだけど確実に、放出されるお母さんパワーにこちら元気をもらいました。

おばあちゃん1年生の初日はこうして終わりました。
赤ちゃんは、可愛すぎて誰にも見せたくないほど。
ケータイで写真など、考えられない。
だっこするのももったいなくて、ただ、見ているだけで嬉しい。
厳しいおばあちゃんになる予定でしたが、ひとまずそれはお預けです。





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by coco-an | 2017-04-25 08:46 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(2)

お家で土曜日文庫

出産間近の若夫婦二組、ひと月ぶりにわが家に集合。
土曜日だしね、出産を控えた若夫婦向け土曜日文庫を開催してみました。
参加者:じいじになる人 1名 ばあばになる人 1名 
    パパになる人 2名  ママになる人 2名
    ひいばばさまになる人 1名
    お腹の中の赤ちゃん  2名

まずは、長野ヒデ子さんの絵本「おとうさんがおとうさんになったひ」

次に、山本ますみおばあちゃんの「ぼく、おなかのなかからきいていたんだよ」
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最後は、「わたしのあかちゃん」(福音館 かがくのとも)

お腹の中の赤ちゃんも聴いていたでしょうか。
若い人たちは、黙ってしみじみと聴き入っていたけれど、93歳のばあちゃんが「はあ〜、ほお〜ん、そうそう」とページをめくる毎に相づちを打つのがおかしかったなあ。

赤ちゃんを待つ、幸せ感いっぱいのわが家です。




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by coco-an | 2017-04-23 09:07 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(0)

初物

土曜日文庫のわらべうたで♪たけのこめだした〜を知恵さんが歌ってくれて、「もう出てるかなあ〜」なんて話に・・・。
心優しいM田家のみなさんが今年初のたけのこ掘りに行ってくれたんだって。
ここあんに、ほりたて新鮮で立派なたけのこが届きました〜。
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・・・って、肝心のたけのこの写真取り忘れ119.png119.png119.png
急いで茹で始めちゃったもので・・・、一緒にもらったわらびやふきでご勘弁を。
春の恵みをいただく季節になったんですねえ〜♪
ここあん滞在中の知恵さん、ゆきつぼさんに初物を味わってもらいましょう。

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by coco-an | 2017-04-17 07:59 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(0)

今年の桜

今年の桜は本当に美しかったなあ〜。
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今も、はらはらと花びらを落としつつ終わりの美しさを堪能させてくれています。
昨日は小さい人たちとお花見散歩。
花のまん中、ピンクになっているのが目にとまりました。
「まん中が白っぽいのとピンクのとあるんですね〜」
Mちゃんママがセレンさんに問うと
「色が濃くなっている(ピンク)のは、散る前の桜」とのお答え。
へえ〜、そうなんだ。
花の変化を知ると桜の見方も違ってきます。
確かに、まん中が濃いピンクの桜はそっと触れるだけで花びらがはらはらと・・・。

それにしても、今年の桜は気温の低い日が続いたこともあり、花が長持ちしましたね。
そしてぎっしりと花付きも良いような。

桜の木、ありがとう。
(人知れずお手入れして下さった皆さんがあってこそですが・・・。)
お花見、大満足。


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by coco-an | 2017-04-14 08:40 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(2)
もうじき、おばあちゃんになる。
実際には、もうすでにおよめちゃんたちのお腹の中でタプタプしながら過ごしている赤ちゃんたちのおばあちゃんである。
(およめちゃんたち、ダブル出産予定ゆえ)
みんなが、「楽しみね〜」と声を掛けてくれる。
楽しみには違いないのだが・・・。
なんだか今ひとつ、ぴんとこない。
きっと赤ちゃんの顔を見て、だっこでもすれば実感わくのかなあ〜。
おばあちゃんになるって、どんな感じなんだろう。
「孫は、とにかく可愛い」らしい。
「孫のためなら、何でもしてやりたくなる」そうだ。
ふうん、やっぱりまだ良くわかんない。

理想のおばあちゃん像というのがある。
山本ますみおばあちゃん。
大正4年生まれ、60歳で文庫を始められ、文庫活動を通じて多くの親子に影響を与えた方。
亡くなるまで誰かのためにお話しや絵本を読むことをつづけられたと聞いた。
(2011年のブログにますみおばあちゃんのことを書いています。)
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文庫のお便りに毎回綴ってこられた文章をまとめた冊子↑は、私のバイブル。
おばあちゃん像というより、生き方そのものがお手本。
甘いだけのばあちゃんにはなるまい。
な〜んて、いいながら、出先で可愛いものを見つける度、「ふたつ要るよねえ」とまだ観ぬ孫二人を思い浮かべてしまう、すでに超甘なババではあるが・・・。

ここあんを開くとき、胸の奥に”ますみおばあちゃんのように”、という思いがあった。
ますみおばあちゃんには及びもしないけど、おばあちゃんよりずっと若いときに始めるんだから少しは追いつけるんじゃないかって期待しつつ。
今、ますみおばあちゃんが文庫を始めた年令に近づいている。
ますみおばあちゃんは、この年令から始めようとしたんだ。
そう考えると、それだけでもう尊敬に値する。
私など、まだまだひよっこ。
きっといつまで追いかけても追いつけないだろう。

さあて、本当のおばあちゃんになるまでに、ますみおばあちゃんの言葉を読み返しておこうかな。
おばあちゃんになるっていうこと、それがどんなことなのか、ますみおばあちゃんが気づかせてくれるかも知れない。







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by coco-an | 2017-04-13 08:21 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(2)

マルマス日和

ここあんで過ごすのが何より好きな私が、その次に好きなトコロと言えば・・・
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月、及び金は、かなりの確率で出没します。
こっそり教えてあげます。
毎週金曜はビートルズデー(勝手に命名)、懐かしのサウンド♪でちょっと気分も若返る。

ひとり物思いにふける。
手紙や文章を書く。
居眠りをする。
上道トークで盛り上がる。
そんなことを許してくれるcafeマルマス。

残念ながら、火・水・木は、お休みです。

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by coco-an | 2017-04-11 08:42 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(0)

「だんだん」

食事の準備や片付けをするたび、ばあちゃんは「すまん、すまん」とか「すんません」と言う。
家の中でも杖生活となり、「できること」は限られている。
危なっかしいけれど、やればできるってこともあるのだが、結果的に私の仕事が増えるから、どうしても「できること」を「やらせない」ことになる。
子どもと付き合うときと同じだな、と思う。
「すんません」と言われる度に、自分の都合で、出来ることをどんどん出来なくさせている罪悪感のようなものをと感じる。
まるで「私ってダメな母親だ」と自分を責める親の心境。
これが介護ストレスというものであろうか。

今朝もいつものように牛乳を温めて差し出す。
するとばあちゃんは「だんだん」と言った。
「え?」
不思議だけど、ちょっと嬉しい。

人の気持ちって言葉一つで変わるんだなあ。



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by coco-an | 2017-04-06 08:11 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(2)

にわか掃除

まもなく帰って来る人のために、ここあんのにわか掃除。
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お布団を干し、(とりあえずお一人さま分)掃除機などかけていたら、あれあれ・・・。
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こんなお忘れ物、あったっけ?
ギタリストのものだったか、ボードビリアンのものだったか・・・?

あ〜、一階の片付け及び裏庭の草取りは未だ手つかず。
仕方ない、滞在者にやってもらう他ないと早くも諦めムード。
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春に帰って来るのは初めてだから、こんなところにも連れてってお茶したりしたいなあ♪

6日より、みなさんお待ちかねの知恵さんがここあんにしばらく滞在します。
少し遅れてギタリストも短い期間ですが帰ってきますし、
新しいお客様(ゆきつぼさん)も知恵さんの引力により長野から来境予定。
うきうき楽しみな春ですね〜。


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by coco-an | 2017-04-04 08:31 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(0)

本を書く

「子どもとメディア」に関する講座でお話ししている内容を、そのまま文章化し、ブックレット(冊子)にしようとただ今奮闘中。
普段自分が喋っていることを文字に起こすだけ、と簡単に考えていたけれど、喋っているとき以上に話しが横道にそれていき、立ち止まってはため息。
ようやく終わりが見えてはきたが、何だか同じことばかりを繰り返し書いているようで、気に入らない。
手に取った人が読みやすく、と考えると、全体の構成を再度整理し直す必要があるように思えるし、そもそも文章自体が伝わりやすいかどうかを見直す必要もある。
きっと、編集者というのはそれをさらっと修正しまとめられるのだろうなあ。
今、100枚ほどの原稿をひとまず書いてみた。
講座のレジュメ通りの章立てやその章ごとの文章量のばらつきが気になるんだなあ。
もうじきパパになる息子にでも目を通してもらおうかなあ・・・。
ああ〜、求む!編集長。



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by coco-an | 2017-04-03 08:18 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(0)

ここあん(子己庵)開設情報・日々のあれこれ


by coco-an