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平成という時代

先日ある会にてミニトークの機会をいただき、NPOのこと、ここあんのことをお話しさせていただいた。
毎年、この時期、「つかいみちを選べる募金」の募金箱や振込用紙持参で押しかけるのだが、今回は力説する時間までお与えいただき、感謝感激。

新年1回目の定例会でもあるし、明るい話題を提供したいと考えて、私の活動の原動力についてお話しすることにした。
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お話しするにあたり、私がどうして今のような活動を続けて来たのかを振り返ってみると、面白いことに気がついた。
「平成元年」に私にとっての大きな出会いがあって、その後子連れでその道をまっしぐら・・・
「子ども」に関わる非営利の活動を平成と共に歩んできたんだなあ〜

そして、これは最近気づいたこと。
子どもに関わることならどんな仕事でも前向きに取り組めるのかというと、私にも不得意があるんだなってこと。

子ども支援にも色々な分野があるけれど、私に出来ることは限られていて、「子どもの笑顔」につながる機会の提供。
特に生の舞台や信頼できるアーティストを子どもたちと出会わせてあげることで、サプライズな時間をプレゼントできたらなあ・・・と願っているし、そのためなら頑張れる。

私にとっての「平成」は、自分の心が動き出すのを感じ、その心のままに活動をつくり出していった時代。
とりわけ鳥取県西部地震をはじめ身近なところで起きた災害を通じ、人の力、アートの力を実感した時代。
活動を通じて多くの学びがあり、私という人間の生き方、人生の歩き方を見つけた有り難い時代だったんだね。

今、子どもの貧困や虐待の問題をはじめ、世の中には子ども・子育てに関わる大きな課題が横たわっている。
私にはそうした問題に立ち向かう力はないけれど、困難を抱えるお子さんが笑顔になれる瞬間を用意することならできるかな。
たった一度の出会いが、小さな希望に繋がるかも知れない。
そう信じて、「素敵な時間」をつくり出すための努力を続けてみたい。

とまあ、このようなまとまりのないお話しをし、募金箱を皆さんの元に一回りさせていただきました。

皆さんにはお話ししなかったけれど、今回準備する中で、かつての嬉しい出来事も思い出しました。
それはもう随分前の話だけれど、看護学校から依頼され、子育ての現状、NPOのことなどを話に出かけた後日談。
学生さんから帰ってきたアンケートにとても嬉しい感想を見つけたことです。

子どもの頃の記憶を書いて下さっていました。
小学生の頃、市民会館で観た人形劇がとても楽しかったこと。
それは、ご家庭がちょっと大変な時期(お母様が病気で入院)で、辛い毎日をしばし忘れさせてくれる出来事だったこと。
私の話を聞きながら、その子ども時代の記憶が蘇るとともに、そこへ連れていってくれたお父さんのこと、その機会をつくってくれた人たちがいたことに気づき、改めて感謝の気持ちが生まれたことが綴られていました。

素敵でしょう?

だから、私はこれからも「子どもの笑顔」に繋がるひとときを作ったり、つくろうとする人たちを応援し続けたいと思っています。
平成が終わっても。






by coco-an | 2019-01-28 13:55 | 庵主ひとりごと | Trackback | Comments(0)

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